社会人になって初めての給料明細を見た時の感想は、”こんなもの?”でした。生活していくことはできますが、貯蓄に回す分があるとは思えません。
厚生労働省の調査結果(国民生活基礎調査[各種世帯の所得等の状況]2016年)では、29歳以下の平均貯蓄額は154万8千円でした。でも、20代で1000万円の貯蓄を目指し、実現している人のブログや口コミを見かけます。
自分の身近でも、1000万円を目標にしている人たちがいます。彼ら・彼女らがどのようなことを行っているのか口コミから調べてみました。
・20代の給料はどれくらい?

1000万円の貯蓄を目指す上で、避けて通れないのが給料の話です。収入が無ければ貯蓄どころか生活すら送れません。統計によると20代の前半と後半で平均年収もかわってきますが、 20代の平均年収は346万円でした。ちなみに20代前半だと、320万円、後半の平均年収は373万円でした。
この「額面」の年収から、「社会保険」と「税金」を引いたものが「手取り」となります。およその「手取り」額は「額面」の80%程度になります。つまり277万円が手取りと考えられます。もう少し詳しく見てみると、月々の手取りが15万円、年2回のボーナスで48.5万円でしょう。
では、20歳で0から1000万円ためるには、毎月どれくらい貯金に回したらよいのでしょう?都市銀行の普通預金の金利は0.001%と殆ど付きません。
ですから1000万円を10年と12カ月で割ると毎月83,333円を積み立てなければなりません。一方、生活費ですが、東京、大阪などの都市部にお勤めで、一人暮らし、寮・社宅制度なしという条件で考えると、月々の支出は次の感じでしょうか?
- 家賃:8万円
- 光熱費:1万円
- 通信費:1万円
- 食費:3万円
- その他(日用品、交通費など):1万円
合計14万円が生活に必要なお金となります。
月の余裕は僅か1万円。ボーナスの殆ど回さないと目標には到達できないのでした。
・20代でお金を貯めるためには?

支出で一番大きいのは家賃ですから、家賃補助のある会社に転職するか。もしくは実家から通勤して家賃と光熱費を削減するのが有効なのが分かります。
ですが、都合よく転職なんかできませんよね。では、1000万円の貯金を達成した人がどのようことをしていたのかを調べてみました、
〇節約して貯蓄に回すお金を増やす
当たり前ですが、支出を減らせば貯蓄に回すお金が増えます。ですから節約です。まず、無駄な買い物はしない、です。衝動買いはしませんし、日々の食べ物もコンビニでは買わずに、スーパーで食材を買って自炊します。
衣類も、リサイクル品を上手に活用しましょう。また、飲み会も良く考えて参加しましょう。同僚との飲み会は、楽しいですが単なる愚痴のこぼし合いでは得るものは少なく将来に役立ちません。その時間をスキルアップに使った方が将来の収入増につながります。
〇資産運用

銀行の普通預金の金利が当てにならない今日、ある程度のお金が貯まったら、資産運用を考えるべきでしょう。資産運用というと何だか難しく感じられますが、そんなことはありません。
貯金と違って元本の保証はありませんが、適切に行えばインデックスファンドなどの低リスクなものでも年数%の利益を期待できます(反対に年数%の損失の可能性もありますが)。慣れてきたら、株式投資などより高いリターンが期待できるものに進めばよいでしょう。
投資信託の積み立てなら、月々100円から始められるところもあります。まずは、証券会社や銀行で口座を開くところから始めます。このとき、口座の維持費、投信売買時の手数料、扱っている投信の種類は証券会社・銀行ごとに異なりますので、しっかり調べて決めたいものです。
筆者としては手数料・取り扱い投信の種類からネット証券会社をお勧めします。
また、NISAなど税金面で優遇される制度もしっかり活用しましょう。通常、普通預金の(とっても少ない!)金利や投資で得られた利益には20%程度の税金がかかります。それがNISA口座なら非課税になります。
〇副業

20代は収入が少ない反面、自由になる時間があります。また、年配の人に比べてITスキルもあります。そこで、クラウドソーシングで空いている時間で可能な仕事を探したり、アフィリエイトをしたりして収入を増やすことができます。
また自分にとって不要な物でも、ネットオークションに出品してお金に換えるようにします。得られた収入は、無駄遣いせずに資産運用に回しましょう。
このように、ムダを省く、収入を増やすそしてお金を使ってお金を増やす。この3つが基本でした。
・まとめ

実際、私の諸君場の若者で1000万円の貯金にトライしている人がいます。地方に住んでいるのですが、移動は徒歩か自転車で、車を持っていません。職場の宴会などの付き合いは良いです。
ただ、資産運用は頑張っているようで、騰落率のよい銘柄とか、NISAの活用方法とか教えてもらっています。その彼ももうじき30歳で、目標の貯蓄額を達成できそうと、この間話していました。
努力と工夫があれば1000万円は可能なのですね。